11月2日木曜日
埼玉 晴れ 最高25℃ 最低11℃
更新が遅くなってしまったが、この日は千葉県香取市へ一日農業バイトでしょうがの収穫作業を行った。
このバイトに参加できた経緯はDay Workという日雇いバイト探しのアプリから申し込んだことからで、本来埼玉県さいたま市在住である私が、千葉県香取市までバイトに行くのは交通費や労力を考えると割に合わないのだが、埼玉県内近郊ではこの時期に募集を行っているところが見つからず、自宅から100km圏内d調べてみた際に一番近いところが今回の場所だったこと。今回の募集内容が自主管理圃場でも栽培していた「しょうがの収穫管理」とのことだったので経費的に赤字でも勉強を兼ねて、私は前日乗りして安いホテル・・というかコンテナハウスのようなところに宿泊して当日の朝にバイト先の農園に伺ったのだった。残念だったのは、てっきり時期的にしょうがの出荷作業があるのだろうと思い込んでいたのだが、主にしょうがの収穫及びその後に予め掘ってある土底にしょうがを入れて土を被せるという作業がメインだったことだ。しかし、作業は思いのほか面白く興味深い。私が就農を目指していると言っていたこともあり社長が一緒に作業をしながら、しょうがの土埋めの理由（土に埋めて3月頃まで寝かせることでピンク色の部分が抜けた状態で保存が効いて通年販売ができる）を懇切丁寧に教えてくれる。穴の深さはかなり深く、地表から60cmより下に埋めておかないとこの地域では冬に霜にやられてしまうらしい。またしょうがの腐りが発生した場合のリスクヘッジとして、穴埋めのロットをしょうが20〜25箱ごとで土埋めをして区切るようにしているという。これらのしょうがはほとんどが直売所で販売しているとのことで1kgあたり1300円ぐらいで下ろしているという。年間で2tぐらい収穫しているということなので、ざっと260万とのこと。初対面の私に出し惜しみすることなくこの様なことまで詳細教えてくれることにものすごく感動を覚えた。一緒に作業していた方は若い就農希望者が3人、そのうち一人はすでに独立就農に向けて農地を1町借りている、近所に作業所もある中古物件を購入済とのこと。その3人は仲も良く、作業中も有機農業についてのことや堆肥作りについて熱く話をしていて、私が今まで見たどこの農家よりも雰囲気が良い印象を受けた。社長からも「埼玉よりも千葉の方が土が良いから、ここで就農したら？応援もできるよ」とありがたいお言葉を頂いた。その言葉を言われて若干心が揺らぐ・・気持ちもあったのだが、同時に自分の中にも「埼玉愛」というか「埼玉は良いところだ！」と埼玉をもっとアピールしたい「埼玉の生産物も負けていない！」と言いたい気持ちがあることにも気がついた。うん、やっぱり私は埼玉で農業がしたい。その気持ちは今のところ揺るがないと思っているが、今回の農家を含めて色々な農家のやり方や雰囲気を見るのはものすごく刺激になって良い勉強になる。今後も遠出してでもこのバイト体験を続けてみようと考えている。
