埼玉県で就農目指して足掻く男のブログ

埼玉県で就農を目指している農業素人のブログです

就農相談

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本日は以前電話で予約したM町の就農支援事業についての話を伺いに役場へ伺った。担当してくれた方は女性の農業振興担当と男性の上長のお二人。事前にある程度話は伺っていたが改めて聞いたことの概要、もしM町で就農したい場合の今後の手続きについてここに書き記すことでまとめたいと思う。

 

Q1:現在私はS市で就農研修を受けつつ、K市の農家で研修を兼ねたバイトという形で勉強している。将来M町で就農したいと思うのだが、来年からM町主催の「担い手塾」入れてくれる?

A1:入塾に関する審査は2段階。役場担当レベル(今日の担当+部長相当?)による1次審査、その後農業委員会の幹部クラスの2次審査の面接で入塾の可否が決定される。ただ入塾許可が出てすぐに研修農地が提供されたり、指導農家が決定する訳ではないので、現在受けているS市の研修が来年3月までなら年明け頃を目途に申込の申請をしてみてはどうか。ただしそれでも春野菜の準備に間に合うとも限らないが。可否のポイントは農業技術修得ということもあるが、基本的に自分で考えてひとりで行動してもらう(作付計画→栽培→収穫→出荷準備→配達まで)ので「現実的かつ実現性の高い構想と計画」を持っているか「のちのちに自分の農地となる研修圃場を任せて大丈夫かどうか」というところは見られる。

Q2:担い手塾に入る前に研修以外で農業技術を高める、M町のコミュニティでの交流を深める為にM町の農家で働けないかな?

A2:M町は狭い町の面積の中でコメ農家が多く、20~30年ぐらい前からコメから野菜へシフトした農家が多い。その方々の高齢化に伴い放棄農地が増えた、農家人口が減っていくことに対して始まった施策が「M町の担い手塾」である。その様な背景があるこの町の農家はそこまで大規模栽培をしている農家が無いので、賃金の発生する労働力として働き口を紹介するのは難しい。「無給での研修生の労働力として週三回程度通う」とか、募集はしていないが町で運営している直売所での栽培管理のバイトという形であれば紹介できる可能性はある。研修以外にK市の農家でバイトとして学べるのであればそのまま勤めるのも良いのではないか(やることはネギばかりだとしても?(笑))。

Q3:ここで就農する場合に今住んでいるS市からM町への移住を検討しているが、不動産斡旋とか移住タイミングについて教えて。

A3:研修圃場の場所次第だが、どうしても畑近辺ではなく町内3駅の周辺に住居物件は多い。特に斡旋はしていないが、主に農地が多い地域名を提示するので(ガイドマップを貰った)物件を探す際の参考に。畑の目の前が住まいというのは難しいだろうし、移住は入塾が決まって圃場の場所が明確になってからで良いと思う。もし事前に働くとしてもしばらくは通いで良いのではないか。

Q4:入塾が決まった場合に自分で用意・準備するもの、逆に研修補助として用意頂けるものについて教えて。

A4:栽培に必要な種、苗、肥料、農薬は自己負担。また基本的に入塾中のメインは直売所出荷になるので出荷に必要なコンテナやビhニールPP袋やバックシーラー、重量計なども必要。逆に畑の管理に必要なクワやレーキ、支柱、マルチなどは予算の限りはあるが補助金で購入できる。また、管理機やトラクター等の貸し出しは指導農家次第ではあるが可能な場合もあり。またそれに伴うガソリン代、オイル交換等も役場費用で落とせる。なるべく初年度の投資は抑えることを考えている。ハウスについても2年目以降作りたい場合に自分で設営する必要はあるが、指導も含めて資材を無償で提供することも可能(卒業後独立した際に買取かリースで支払い)。出荷作業は最初のうちは自宅の一部屋を出荷作業部屋として使う人も多い様です。または指導農家の場所を借りるなど。

軽トラックは必須。就農を始めたら配達や収穫で使う以外に近所の目もあるので、軽トラに乗ることを推奨します。また機会があるなら大型特殊の免許や講習は受けておいた方が良いです。

Q5:その他、何か言っておきたいこと懸念事項等ある?

S市の就農研修を受講中ということで、M町で就農検討はしてもらいたいが、私と住まいのあるS市との信用問題が生じる可能性もある。S市I区あたりはM町と農地状況も現住まいからの距離も大差なさそうなので、農地取得できる可能性もあるのではないか。また、天候に左右される、研修圃場の土壌次第で向き不向きの作物もある。思う様にはいかないものではあるが、直地元の給食食材、直売所に対しても地産の作物は足りていない(種類によるが地産率3~4割程度)ので是非M町での就農を検討してもらいたいと思っている。

 

M町の担当者のお二人は解りやすく、リップサービスも含めて丁寧な対応をして頂いてとても感謝している。とりあえず、県の農業大学校の大型特殊研修を夏から秋に申し込むこと、就農計画の具体化、S市I区近辺の農地状況を調べること、M町直売所での勤めの検討。このあたりを直近の行動計画としていこう。