埼玉県で就農目指して足掻く男のブログ

埼玉県で就農を目指している農業素人のブログです

収納研修55日目

1月22日月曜日 埼玉 晴れ 最高14℃ 最低4℃

本日の研修 「ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ロマネスコ、ホウレン草の収穫」「キャベツとブロッコリーの畝の撤去作業」「ねぎのポット撒き」「座学 ねぎの栽培とパイプハウス設備について」「座学 カネコ種苗と朝日アグリア主催による肥料と緑肥についての講習会」

本日は午前中、座学の後でネギの播種を行った。72穴のポットに一粒ずつ播種したのちに、水に浸けて濡れた新聞紙を被せて温室で15℃程度にキープ、50〜60日後にタバコ大の太さになったら定植する時期になるという。発育状況によっては、もしかすると来年度の研修生が植えることになるのかもしれないとのこと。午後は肥料会社と種苗会社主催による肥料と緑肥を活用に関する講習が行われた。既に土壌改善及び土作りの講習でも習った様に栽培に必要な最大要素「化学性」「物理性」「生物性」について改めて学ばせてもらった。「化学性」はいわゆる土自体の肥料分や吸着力、保肥力などの調整、「物理性」は土自体の保水力や団粒構造など土自体の形状、「生物性」は土に含まれる微生物のバランスと多様性など。3つの要素を組み合わせながら、バランス良く永続的に土づくりをしていくことが大切であるとのこと。慣行農業の場合は特に化学肥料の使用によって特定の栄養素が過不足になりがちで土中の腐植活動も段々と低下しがちになっていくので、土壌検査を定期的に行いながら堆肥を織り混ぜていくことが重要であるとのことだった。まさに土づくりは一生継続的に続けていくものなのだと改めて認識した。

農業体験 千葉8ヶ所目(2日目)

1月16日火曜日 埼玉 晴れ 最高12℃ 最低−1℃

千葉の農家にて2日目。午前中の作業はハウス内に発砲スチロールと鉄杭で囲われているツル付きのサツマイモの山。その上に不織布をかけて籾殻を大量にかけて、更に毛布もかけてムロの様な状態にして凍結を防いでいるのだが、その山を崩してサツマイモのツルを切りコンテナに入れる作業。コンテナに山ほど入れた後で軽トラックで運搬、荷下ろし収納→ツル切り作業の繰り返しを3人で3往復ほど行った。軽トラにはコンテナが(5.5.4)14面×3段=42箱積めるので、合計約100コンテナ分ぐらいは作業しただろうか。午後は最初に袋入れされたサツマイモへの値札貼り。20セットでコンテナに入っているサツマイモ(紅あずま)を20枚綴りのシールを所定位置に貼っていく。直売所ではなく仲卸市経由でスーパーで売られるらしく2本入りで298円、大きめの1本で198円となかなか良い価格設定なのではないかと思ったが、40%程度の手数料が取られると聞いて厳しい現実を知った。その後はポテトハーベスタを使用してニンジンの収穫。1.2tトラックに(8.8.8)24面×3段=72箱を2往復してきた。72箱を満タンにするのに約50m〜75mぐらいある畝を3往復していた感じだった。以前の農家で使っていたニンジン専用収穫機キャロベスタ?と大きく異なるのは頭の葉は処理されていないということ。なので収穫後に作業場に持ち帰り、葉と先端のヒゲを切ってから洗浄機で洗う。もちろん収穫当日で全て行うことはできないので、本日収穫した分は後日調整作業を行う。それまでは風にさらされない様にラップ巻きをした上で外に置いて置くのだという。この時期のニンジン吹きさらしじゃなければ、冷蔵じゃなくてもある程度の日数保存が効く様だ。収穫終了後は既に洗浄して2L、L、M、Sサイズに仕分けされたニンジンのうち2Lを2本入りでの袋に入れてテープ留めする研修でもお馴染みの作業をしてその日の業務は終了した。

農業体験 千葉8ヶ所目(1日目)

1月16日火曜日 埼玉 晴れ 最高7℃ 最低0℃

本日から2日間、11月にショウガの収穫で行った千葉の農家さんでお世話になる。本日初日は 午前中「ニンジンの葉としっぽ切り作業」を行い、午後は「ニンジンの洗浄とサイズ餞別作業サポート」を行った。午前中はほぼ動かずに作業していたが、午後は約20kgあるニンジンコンテナを80ケース以上持ち上げては洗浄機にぶちこみ、選別されたものをまた運び…と最近痛みを感じている腰をかなり酷使した作業だった。

ニンジンはS、M、L、2Lと4種に仕分けされてそのうちのMサイズをコンテナ一つにつき22kg×50ケース=約1tという、とんでもない量を1ヵ所のスーパーから受注しているという。社長もさすがに今日はそこまで余裕は無い様にみえると共に明日の朝までに50パック揃えなければならないプレッシャーも感じているようにみえた。それでも声を荒げたり、八つ当たりとか全くなく穏やかに淡々と仕事している姿はとても尊敬できる。ちなみに共にみっちりニンジン作業をしたdayworkの方は同じ千葉県のニンジン農家で今年、この時期のみニンジンの播種時期がズレ込んだことで暇ができてバイトに来ているという。有機でニンジンメインでやっている農家だけあり、ニンジンの土壌改良に「アヅミン」という腐食酸を使うと良い、ニンジン播種後の雑草防止の553という農薬は液剤が一般的だが液が特殊な色で汚れやすいので雨の降るタイミングに合わせて、もしくは散布後に水を撒く前提で「粒剤」タイプを使うと良いとか色々教えてくれた。インスタグラムのフォローをしあって今後機会があれば、勉強の為に農園の見学などをさせてもらうことを話した。

就農研修54日目

1月15日月曜日 埼玉 晴れ 最高13℃ 最低7℃

本日の研修 「ブロッコリー、キャベツ、白菜、カリフラワー、ロマネスコ、ホウレン草の収穫と出荷作業」「キャベツと白菜の畝の撤去作業」「圃場の堆肥撒き」「座学 明日の農業担い手実践育成塾の案内と認定就農者についての説明」

担い手育成塾の説明については以前から知っていた内容ではあるが、改めて確認できた。そしてS市では知り合った仲間やコミュニティがあるけれど、農業としては競争率が高く農地賃借料や土地代も高く、そもそも農地や指導農家がなかなか見つかりにくい現状であることは再認識した。

就農研修53日目

1月9日火曜日 埼玉 晴れ 最高9℃ 最低0℃

本日の研修 「ブロッコリー、キャベツ、ニンジンの収穫と出荷作業」「ダイコン、小豆の畝の撤去作業」「座学 S-GAPの取り組みと第三者評価のすすめ」

新年最初の研修では「S-GAP」についての座学講義が行われた。今までS-GAPというものが何となくある…ということしか知らなかったが、その仕組みや有効性を考えると新規就農を始めるこの時からS-GAPのガイドラインに則った農業経営を行っていくことで将来的に第三者評価の査定を受けやすいということのようだ。S-GAP認定農場を名乗るメリットは「安心安全で法令遵守して農業経営を行っている」と同業者や消費者に周知信頼させることができるという点。そして「認定を受けていることで公的補助金を需給しやすい」「市場価値として販売作物の信頼がされやすい」などメリットは多い。もちろんチェックシートに基づいて自己確認評価を繰り返して、評価査定を受けるまでには何年かかかることになるだろうが、説明を聞いて是非やってみたいと思う様になった。

また、研修前に個人圃場のコールラビの収穫を行った。寒さのなかでかなり成長は落ちており、全体的に小ぶりで霜の影響は受けている様子なので売り物レベルには届いていないかもしれないが、その場で皮を剥いて食べてみるとまるで柿のように甘く程よい歯ごたえ。この美味しさは是非、世間一般にもっと浸透させたいと思った。


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就農研修52日目

12月25日月曜日 埼玉 晴れ 最高11℃ 最低-1℃

本日の研修 「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、小松菜、チンゲン菜の収穫と出荷作業」「座学 今年一年の振り返り」

今年最後の研修だったが、やることは先週と同様でむしろ年末年始の休みも入るので、出荷作業は数少なめで研修生達で持ち帰る野菜が多めとなった。

また、自主管理圃場の方は先日ダイコンのマルチを撤去して残りはコールラビ、ニンジン、カブの三種が成長がまだイマイチだったので今日まで残していた。今日の朝は冷え込みが強く気温0℃以下ということで土壌では0℃以下だったのだろう、完全に霜が降りてて葉も根も凍てついていた。結果的にこれはトンネルを張らなかった完全なる失敗だ。播種が遅れたことで成長が遅いことはわかっていたのだから、少ない本数であってもトンネルを施しておけばこのようなことにはならなかった。今日慌ててコールラビとカブを収穫したのだが、サイズも小さく、霜にやられて出荷できるレベルではなさそう。秋野菜の播種タイミングは1日ズレると数週間の遅れに繋がると言われたことがあったが、実際にその通りで再播種をせずに初回の播種でうまく行っていれば、このようなことにはならなかった。そういう意味では身をもって学習させてもらった。


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農業体験 千葉7ヶ所目

12月21日木曜日 埼玉 晴れ 最高12℃ 最低2℃

本日は千葉県香取市にてバイト。行った作業は「ニンジンの袋入れ封入、箱入れ等出荷調整」「さつまいもの端葉切り作業」「さつまいも封入作業」「収穫されたニンジンの積み降ろし」

今回お世話になった農家は全体的な印象として人的余裕が無い、その日その日の作業をこなすことに注力しているかの様な感じがした。バイト開始当初はさつまいもの端葉処理の指示を受けたのに5分も経たないうちにニンジンの作業に変更になったり、私の目の前で別のパートの人が「昨日と言ってたことが全く違う!」と憤慨していたのを目撃したりと疑心を抱かせる不安要素がいくつかあった。

話を聞いてみるとここはサツマイモで17町(17ha)、ニンジン7町(7ha)、他ダイコンや葉物類1町(1ha)程度とのことだが、社員が5人ぐらいいて、かつdayworkで人を雇って作業してもまだ十分回らないとのことだった。ニンジンはLMSサイズに分けており、スーパーに出すニンジンは多分800gぐらい入って158円という値段。道の駅等に出すニンジンらしきものはSサイズで6本売り。箱入れに関しては1箱10kg入り(秤では箱の重さ合わせて10.5kg)、Lサイズでは約40本、Mサイズで約70本、Sサイズでは約110本を箱に入れて出荷するようだ。主な売り先は道の駅(近辺2ヵ所)等の直売所、わくわく広場、そして大手スーパーへの納品が大半を占めるらしい。

結局、スーパーへの直販は休みなく発注がくる様で、それが日々忙しくしている原因かもしれないと思った。