埼玉県で就農目指して足掻く男のブログ

埼玉県で就農を目指している農業素人のブログです

H市就農研修見学 2日目

12月19日火曜日 埼玉 晴れ 最高9℃ 最低2℃

本日は就農場所として検討しているH市の就農研修を見学2日目。作業内容としては 「八ツ頭の皮剥き調整」「ニンジン、ネギ、白菜、ブロッコリーロマネスコ、キャベツの収穫作業」

収穫したことがない野菜もあったので貴重な経験をさせてもらった。しかし時期的に収穫メインなのは仕方ないが、収穫したものは自分たちで持ち帰りで、基本的に出荷することは無いので、収穫のやり方や根切り調整などが人それぞれやり方が異なる…というより指導を特に受けていないことはちょっと残念ではあった。

研修終了後、午後から市役所にて農地についての相談。貸し出し候補の農地7αの隣接地6αについて確保見込みだと言う。しかしそれでは当初の希望農地の広さよりも大幅狭いこともあり、今後は道を挟んで向かい側の農地3αと7α、その奥の7αと7αの4ヵ所についての貸し出しを交渉をしてもらうことになった。もし、そこの貸し出しが難しい場合は更にそこの近所まで拡げて交渉してくれるとのこと。対応が若干遅いと思っていたので、1度でこの周辺の地主全てに問い合わせしてくれた方が早いのに…と思いつつ、色々と付き合いや交渉事情があるのだろうと思うことにした。

できれば年内から年明けには農地の確定をしていきたい。

就農研修51日目

12月18日月曜日 埼玉 曇り 最高10℃ 最低2℃

本日の研修 「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、小松菜、チンゲン菜、ミズナの収穫と出荷作業」「玉ねぎ周辺の除草作業」

外気温が下がり始めて寒い中での作業。

収穫出荷作業も全体的に慣れてきたせいか、作業効率も少しずつ上がってきている。そして本日は研修生達との飲み会ということで色々な話がゆっくりできそうで楽しみだ。

農業体験 茨城6ヶ所目

12月17日日曜日 埼玉 晴れ 最高14℃ 最低4℃

本日は茨城県行方市有機農業法人にてバイト。行った作業は「白菜、ダイコン、カブ、ターサイの出荷調整」「レンコンの袋入れ、封入作業」「ニンジンの端葉切り」「収穫されたニンジンの積み降ろし」

午前中の段階では研修でもやったことがある作業内容だったが、初めてみるターサイやレンコンの作業はとても興味深かった。そして夕方からはニンジンの端葉切りを嫌というほど行ったおかげでニンジンの出荷調整スキルは少し上がったのではないだろうか。

本日お世話になった農家は有機JASを取得している、有機農業の中ではかなり規模が大きいと思われる農家だ。特徴的に感じたのは有機ゆえになのか、効率重視なのかニンジンもカブも全く水洗いせずに袋入れを行うこと。新鮮で収穫したてにみえるが、このあたりの土は粘土質なのか付着が激しい。しかも何故かダイコンだけはキレイに水洗いされていたことも謎である。質問してみたら顧客要望らしいが、基本的には有機農業団体で集約しての市場出荷、そして野菜セットの個人宅配が主力の様なので、それならニンジンもカブも洗浄した方が良い様な気がした。

今回、畑を見ることができなかったので、本音を言えば畑の管理や収穫の効率性を見てみたかった。出荷調整作業はあまり経験していなかったので、今回たっぷりと経験させてもらった訳だが、端葉処理の手順が途中で変わったり、ほとんどの出荷処理のやり方を知っていたからよいものの作業自体をあまり教えてもらえない、途中で指示指導側と思われる方2人があっさりと16時頃に上がってしまい、日本語勉強中のベトナム人3人と私だけで残りの作業を行うという微妙な状況になってしまったこと、それらは残念なことではあった。ただ、ベトナムを始めとする外国人技能実習生は本当に働き者で、しかも給与水準よりかなり安い(週6日出勤してどのくらいもらっているか聞いた)上で質素な生活をしながら母国の家族へ仕送りしている現実、それと比較するとのんびり働いているように見える16時上がりの日本人労働者及び単発バイトの私。何だか考えさせられる。

農業体験 千葉5ヵ所目

12月16日土曜日 埼玉 晴れ 最高14℃ 最低4℃

本日は1日間だけで千葉県長南町の農産物生産組合で大豆の仕分けと販売のバイトをさせてもらった。

販売していた大豆の種類は3種。まず主力の品種が「フクユタカ」でサイズは大中小の3つ。

大で1㎏あたり520円、中460円、小380円だったと思う(笑)。そして黒豆は1パック400gで600円と希少価値が高く高級品、青豆400gは480円ちょっと高め。

フクユタカが1番売れててそのつぎ黒豆。

青豆はほとんど出てないが、フクユタカと比べて甘味があるらしく、味噌を漬けるときにも違いがでるらしい。

購入した方に思いきって用途を聞いてみると、なんと味噌作りが大半だと言う。一部醤油もいた。黒豆は聞かなかったけど、なんだろう…おせち用か。ちなみに購入者は皆年寄りばっかりで若い人(自分より年下率)は0という、日本の年齢層構成をそのまま表しているかのような客の出入りだった。

ただ購入客の大半は最低でも3㎏以上は買ってくれる。小売りは単価高めで儲かるけど、大半をしめる農協出荷は単価安いらしいのでありがたい存在といえる。合間で聞いた話では、今年の大豆収穫量は酷暑の影響で「昨年の五分の一」ぐらいだという。今年15tで昨年51t収穫とのことを後に聞いたので、若干オーバーに来客者に言っていたようだ。ただ黒豆は本当に深刻らしく、農協には一切出さずに小売り用しか用意してないという。ここの組合は基本的に米、麦、大豆の輪作をメインに行っており、地域からの委託分含めて全体107町(107ha)の田んぼを全部で10人にも満たない人数で管理しているという。

機械設備も見学させてもらったのだが、乾燥、脱穀の機械はかなり大容量で一時保管庫も兼ねている。しかも機械だけではなく コンバイン、トラクターすべてが大容量ででかい。機械の価格も10億ぐらいかかっているとか。しかし米と麦は共通で乾燥機使える、大豆は火を使った乾燥ではなく風を流しこんで乾燥と年中効率的に大規模の穀物を保管できることを考えれば、高くはないのかもしれない。ちなみに米も大豆も乾燥させて一時保管して水分値を15%以下にしないと出荷できないとのこと。

この辺の個人農家は高齢化著しく、どんどん組合に委託していくケースが多いらしい。一部個人も米や麦、大豆の作付けから収穫はするものの乾燥、脱穀は組合に頼んでやってもらうことが多いらしい。仮に独立就農ではなく、雇われで農業に携わるなら農業法人よりも組合の組織に属していた方が大規模農業の経験値にはなるだろうと思った。

就農研修50日目

12月11日月曜日 埼玉 曇り 最高18℃ 最低4℃

本日の研修 「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、小松菜、ダイコン、ミズナの収穫と出荷作業」「特別講座 農業経営について2」

先週に引き続き、今週も午後は座学の講義で本日は農業経営について、6月頃の講義の続編として行われた。農林水産省が公表している野菜や果樹、有機農業の現状統計について解説してもらいつつ、今後就農計画を記載するにあたっての書き方の要点について講義して貰ったのだが、どちらかというと現状統計の詳細が興味深く、輸入野菜の大半が加工品用の取り扱いであったり、大消費地である関東圏の野菜は意外と関東圏生産で消費されている率が高いこと、茨城や千葉に劣る総生産量である埼玉県でもネギやサトイモでは善戦していることなど、知っている内容も一部あったが改めて解説してもらうことで、埼玉県自体が大消費地でもあり野菜の生産地の担い手でもある恵まれた地域だということを認識した。

ちなみに急なことだが、明日埼玉県の名産のひとつである「くわい」の生産農家に研修担当の市職員のツテでお邪魔できることになった。「くわい」自体は田んぼで栽培する特殊な作物で栽培自体も難しく、自分で栽培……というのはあまり考えていないが、他農家がなかなか真似できないことを行っている農家の強みなど勉強できることがありそうなので楽しみだ。

H市就農研修見学 1日目

12月5日火曜日 埼玉 晴れ 最高12℃ 最低1℃

本日は就農場所として検討しているH市の就農研修を見学させて頂くと共に収穫作業をさせて貰った。作業内容としては 「サトイモ、八ツ頭、ニンジン、ネギの収穫作業」

そしてこの日は運良く、いつもは午前中で終了だが午後も「土壌管理について」の座学があり、こちらについても許可を頂いて参加させて貰った。

H市の研修生の方々は私が受講しているところの研修生と比べると若干年齢層は高め。さすがに全員と詳しい話をすることはできなかったが、住まいは埼玉県A市なのに私の住んでいるS市にある私立の農業学校に入学、卒業後その近所で3aぐらいの農地を借りつつ今年ここH市の研修を受講しているという方がいた。H市移住も検討していたが、現在はS市の田んぼの土を天地返しして畑に転用しているところを農地として更に借りられた結果、合計2反ぐらいになったことでH市の移住自体を考え直しているらしい。他の方はどのような経緯かはわからないが、大半の方は年齢や話した感じで定年後の園芸趣味の延長上の参加という印象を受けざるえなかった。再来週の研修にも参加させてもらう予定なので、もう少し研修生の方々の農業スタンスや研修終了後の行動を聞いてみたいと思う。

ちなみに午後の座学は「土壌管理」で、以前研修講義で行ったことがあるテーマだったので復習的な感じで話を聞いていたが、講師の方は農業公社の方であると同時に就農者であるらしく、自分の経験談を絡めつつ緑肥による土壌改善の有効性などを話してくれたりととても興味深い有意義な講義だった。

就農研修49日目

12月4日月曜日 埼玉 晴れ 最高14℃ 最低4℃

本日の研修 「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、小松菜、ダイコン、ミズナ、春菊の収穫と出荷作業」「特別講座 農薬の安全使用について」

午前中はひたすら秋野菜の収穫と出荷作業を行った。先週は収穫しきれなかったミズナ、春菊を多く収穫、先週まで大量に収穫していたダイコンは既に肥大しすぎて「とうがたつ」状態になりつつあった。ニンジンはまだ収穫には小さく、カリフラワーは肥大しすぎてしまっている。毎日様子がみれないということもあるが、なかなか上手に管理は難しい。

午後は講師を招いての農薬の安全使用についての講義。今まで自分の身体に大した防御対策もせずに農薬散布を行っていたが、キチンと防塵マスクなどをつける、顆粒や乳剤の希釈の倍率を守る、RACコードに基づいて偏った種類の農薬を使わないなど、基本的なことではあるが理解していなかったことが少しだけ理解できた様に感じる。

ちなみに農薬の混合使用について、他の農家でやっていたのを見たことがあったが、基本的には推奨していないということ。しかし混合使用実例がネットでも検索ができるらしいので、必ずしもNGではないことも初めて知った。そして農薬使用という行為自体は環境破壊なのではなく、労働の効率を上げて農地自体の生産性を高めることで農地を無駄に拡げずに済むという点などでSDGsのターゲット目標に合致する部分があることも新しい発見であった。