埼玉県で就農目指して足掻く男のブログ

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トキタ種苗オープンデーと農家体験(久喜)

11月16日木曜日 埼玉 晴れ 最高17℃ 最低6℃

本日はトキタ種苗のオープンデーの見学に行ってきた。トキタ種苗は加須市に研究圃場があり、そこで様々な作物の種の開発や栽培の研究がされている。特にさいたま市で栽培に力が入れられているヨーロッパ野菜の栽培はトキタ種苗がほぼ絡んでいると言っても過言ではないぐらい、トキタ種苗とヨーロッパ野菜の関係性は深い。私もヨーロッパ野菜のひとつである「コールラビ」を栽培したいと考えているので、今回の見学はとても興味深いものだった。またヨーロッパ野菜と言ってもフランス語とイタリア語で呼び方が異なっており「コールラビ」はフランス語では「シューラブ」と呼ばれているという。もう一つ日本では「紫キャベツ」もしくは「トレビス」と呼ばれているものはイタリア語で「ラディッキオ」と呼ばれている。昔からあるものだと、日本で「フダンソウ」という名前のほうれん草に似た葉物野菜は近年では「スイスチャード」と呼ばれている。もちろん、厳密には品種は異なる訳ではあるが、種苗メーカーの思惑やトレンドによって名前が異なるというのも興味深い。今年のオープンデーでトキタ種苗がプッシュしていたのは「ラディッキオ」で、現在は海外からの輸入にほぼ頼っている状態だというが、これを国産で賄おうというキャンペーンをやっていた。ちなみにひとつ350g程度、12個入1箱で1800円程度で取引されているという。1個150円とかなり良い単価だと思われる。スーパーなどでの一般需要や知名度はまだまだだが、調理法や保存法などがもう少し一般的になれば、これらの野菜はもっと売れるのではないかと思った。好例としては最近、スーパーでもよく売れるようになってきたという「ズッキーニ」がある。ニッチでも価値のある野菜を美味しく作ってロスが少なく売れるようになれれば、狭い面積でも収益としては十分に稼げるのではないかと感じた。

オープンデーの後は同行してもらった元研修農家でのバイト仲間の畑にて収穫と出荷作業の手伝いをした。 主な内容は「カブ、みずな、春菊の収穫」「カブ、みずな、春菊の水洗い、出荷調整作業」

カブは今までも播種から収穫まで自分の管理圃場でやったことがあったが、みずなと春菊は初めての作業でとても新鮮だった。収穫はみずなは根元を鎌で切って水洗い後袋詰め、春菊は高く育ってきたところを15cmぐらいで切断、水洗い後袋詰めと想像よりは出荷作業も簡単で、一人作業の時は鮮度を保った状態で出荷できるかが鍵だなぁ・・という印象を受けたが、今後は是非自分でも栽培してみたくなった。

以上、今日はたくさん楽しい貴重な経験ができた良い一日だった。明日は農業祭の準備。すでに昨日、しょうがは収穫して23包分の袋詰めまで行った。明日は研修圃場の収穫と出荷管理作業が中心だが、自分の畑でもダイコンの収穫を行う予定だ。自分の作ったものが初めてきちんとお金になる瞬間を味わえるのか、不安もあるが準備の時から楽しみたいと思う。


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